(常任理事会承認版)
平成18年度(2006年)大会確認事項
(財)全国高等学校体育連盟自転車競技専門部
平成18年4月15日
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1 競技規則・大会確認事項・大会特別規則・監督会議確認事項
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- 競技規則および大会確認事項は、選手の安全性の確保と公平な競技運営を目的としている。
- 競技規則は(財)日本自転車競技連盟(以下、JCF)競技規則(2006年4月改訂版)に準拠する。各校の監督はJCF競技規則を熟読した上で、監督会議に持参することが望ましい。
- 競技運営の詳細については「全国理事会」の決定事項とするが必要に応じて大会特別規則を適用する。大会確認事項と大会特別規則の内容が異なる場合は、大会特別規則を優先する。ただし、最優先とされるのは監督会議での決定である。
- JCFの競技規則に変更があった場合は、原則として変更期日に準じる。ただし、周知徹底が必要と思われる内容については全国高体連より各都道府県専門委員長あてに通知をする。
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2 アンチ・ドーピング(競技力を向上することを目的とした薬物の使用)
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- (1)副作用による健康障害の防止、(2)競技の公平性、(3)一般社会への悪影響の防止、(4)スポーツイメージの悪化防止のために薬物の使用を禁止する。特に、高校生の健康管理の上からも非常に大事なことなので、啓蒙・啓発をしていく。<第99条>
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- JCFビギナー登録者(B登録)は、全国高校総体および全国高校選抜等の全国規模大会に出場できないので、登録時に留意すること。
- 選手受付で、競技者ライセンスを提出すること。同時に身体形態上の理由による自転車についての申請(乗車フォームによるテスト)<第16条3(2)a)(2)詳細>・選手変更等も受け付ける。
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- 原則としてコミセールパネルの決定が最終であり、異議申し立てをすることができない。
ただし、都道府県大会・ブロック大会においては大会特別規則で異議申し立てを規定することができる。<第38条>
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(1)フレーム
- 国際自転車競技連合(以下、UCI)の規定に適合していないフレーム等についての使用可否は大会競技委員長が決定する。
(2)ハンドル・サドル
[1]使用できるハンドル
- 基本的には伝統的形状(ドロップハンドル)とする。変則的な形状のハンドル(ハンドルバー・エクステンション)が使用できるのは、パーシュートおよびタイム・トライアルとする。ただし、スプリントの200mタイム・トライアルは除く。<第16条3d)??>
[2]ハンドル高さ・サドルの先端部の位置
- 身体形態上の理由により、規定より小さい寸法の自転車を使用する必要のある選手は、あらかじめ下記の例のような対応をした上で乗車テスト等の申請をすること。
- 対応例:
ハンドル・ステムの種類変更(浅曲りのハンドルや角度の大きいステム等を使用する)
サドルを最大限後ろへ下げる努力、シートピラーの変更等
(3)ヘルメット
- 試合・練習ともに、JCF公認シールの貼付されてある物、若しくは競輪用ヘルメットとする。
- ヘルメットの機能を有さない物(ひび割れ等)は使用できない。<第11条>
(4)ホイール
- 集団スタートのロード・レースではUCIの事前承認を得た車輪のみ使用できる。車輪は最小12本のスポークを持つ:それらの断面寸法が10mmを超えない限り、スポークは丸、扁平もしくは楕円であってよい。<第16条3a)(8)>
- 事前承認されたホイールは、
UCI;WEBサイト(http://www.uci.ch/english/index)で確認できる。
(5)自転車の重量
(6)ギア比の制限 <第27条4、28条1>
【最大値(参考)】
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男子
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女子
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27インチ
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47:14
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46:14
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26インチ
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47:13
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50:15
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【最大値(参考)】
27インチ
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52:14
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26インチ
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52:13
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(7)記名の表示
- ヘルメット・機材等に学校名を表示してもよいが、個人名は原則として禁止する。
ただし、管理上必要と認められる小さい文字は許容する。
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6 服 装 |
- 開・閉会式および表彰式のユニフォームは、学校で統一したものを着用すること。
- レースに出場するジャージは全国高体連に登録されているものとする。<第8条7(1)>
- ボディナンバーの装着方法は数字が乗車姿勢時に明確に読み取れるように装着し、変形させないこと。両面テープだけの取り付けは認めない。<第12条2>
- 競技会場および式典会場内においては、監督・選手はアップシューズ(運動靴)を着用のこと。
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7 機材および装備の違反 |
- 競技開始前に専用の測定器具を用いて自転車への検車が実施されていた場合、レース後にポジションを任意に再検査する場合がある。自転車あるいはポジションが規則に違反して変更されていた場合、この競技者を失格とする。<第63条10A.>
- 装備(ヘルメット、ジャージ)の違反は競技終了後であっても、失格となる場合がある。
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8 競走中の違反行為の取り扱い |
- レースの結果に影響が少ない、あるいは選手の不注意によってもたらされたと判断される違反行為については、『注意』という指導を行う場合がある。『注意』による指導を受けても同様の違反行為がある場合は競技規則34条に定める『警告』という制裁を課す。同一種目で2回目の『警告』が課された場合は『失格』とし、当該種目から除外する。
ただし、重大な違反行為であると認められた場合には『注意』という指導を経ずに『:警告』、『降格』、あるいは『失格』になる場合もある。
- 競技において競技者が降格された場合、その降格には警告も含まれている。
- 警告以上の制裁については通告するとともにコミニュケに記載する。ポイント・レース、4km速度競走、スクラッチの競技中に発生した警告以上の制裁については、通告すると同時にトラックセンターの任意の場所でヘルメットカバーの番号と黄色旗(警告・降格)・赤旗(失格)を示す。また、同一種目における違反行為は大会期間中有効とし、累積扱いとする。
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- 表彰式に参加しない選手、チームには賞状を授与しない。順位は空位とする。
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- チーム関係者および応援者は、直接選手に対してハンドマイク・無線などの電気製品による応援または指示をしてはならない。<第28条1、63条4>
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- 招集時間・方法の詳細は、大会特別規則に記載する。スタート時刻に遅れた場合は、失格とする。<第64条2>
- 招集所では、出走の確認、ユニフォーム・ボディナンバー・ヘルメットの点検、ヘルメットカバーの受取りおよび返却、スプリント・トーナメント以外のスタート位置の抽選を行う。
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- 競技終了後、直ちに招集所付近の任意の場所において自転車の寸法・ギア比等のチェックを行う。チェック対象となった選手(チーム)は、検査を受けること。違反者、および検査の拒否は失格とする。
- (別表)チェック対象者選出表を参照のこと。
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- 選手・監督等はIDカードを提示し、場内監察員等の指示に従うこと。また、選手の介添えは、一人を原則とする。走路上は、レーサーシューズでの歩行を禁止する。
- スタート地点には、必ず予備の車輪・工具等を準備しておくこと。指定の時間までに修理・交換が終了しない場合、スタートおよび再スタートを拒否する。<第59条5[4]、63条13>
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- 装着をする競技種目は、監督会議で連絡する。<第14条>
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- フィールド内からは、監督・選手ともに応援・指示をしてはならない。ただし、パーシュートまたはタイム・トライアル種目に限り競技役員の支障にならない範囲で監督1名の指示を認める。場所については監督会議で指示する。
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- スプリント、ケイリン、スクラッチ、ポイント・レースのホルダーは、原則として各学校で行う。
- ケイリン・速度競走は、ホイッスルの合図に続いて号砲を鳴らす。
- スターティングマシンを用いる種目は、一方の自転車がマシンに固定された段階で、赤色(H側)あるいは緑色(B側)の旗が揚げられ、スタートのカウントダウンを開始する。
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- 認められる事故 落車・パンク・自転車の重要部分の破損 <第63条18>
- 認められない事故 上記以外の事故全てをさす。
以下本文中特に注釈がない場合、事故とは??の両方の事故の事をさす。
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- 予選は1人ずつの時差発走とし、周回数は周長400m以上のトラックで2周回、周長333.33mのトラックでは2.5周回で行う。
- 予選により、上位18名をスプリント・トーナメントへ選出する。同タイムの場合は当該競技者間の抽選により順位を決定する。また、事故については1回のみ再スタートが与えられる。
- スプリント・トーナメントは1回戦、1回戦敗者復活戦、1/8決勝、1/8決勝敗者復活戦、1/4決勝、1/2決勝、順位決定戦の順で実施し、1/4決勝以後は3回戦制とする。
- 国内の競技では、周長250mのトラックのみ3周回で行い、他のトラックでは2周回で行う。
- トラックの内側に位置する競技者は追い越されない限り、トラック反対側の中央線に達するまで先行しなければならない。各レースにおいて2回までのスタンドスティルが許される。スタンドスティルは最長30秒までとし、これを過ぎた場合、先行競技者はスタータにより競技を続行するよう指示される。先行競技者がこの指示に従わなかった場合、スターターは競技を中止し、他の競技者にその対戦の勝利を宣言する。3名または4名による競技の場合、降格競技者を除外して、ただちに2名または3名により再発走とする。
- 最終スプリント中、あるいは200m線以前にスプリントを開始した場合でもフィニッシュラインまで各自の走行ラインを保持しなければならず、相手競技者の追い抜きを防ぐため、最小限1車長先行するまではいかなる動きもしてはならない。
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2 パーシュート・レース、チーム・スプリント共通事項
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- 予選のタイムにより、1位と2位の選手またはチームにより決勝戦を、3位と4位の選手またはチームにより3・4位決定戦を行う。5〜8位は予選のタイムで決定する。<第67条3[3]>
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3 インディヴィデュアル・パーシュート <第67条>
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- 予選中の事故
- 最初の半周中に事故があった場合、競走は中止され、直ちに再スタートとする。事故を起因とする再スタートは1回のみである。
- 半周後に事故があった場合は、競技は中止しない。事故にあった競技者は、予選の最後に再スタートが認められる。予選では追いつかれても、追走しなれば完走を認める。
- 2回の不正スタートをした競技者は除外される。
- 順位決定戦中の事故
- 最初の半周以内の事故があった場合は予選に準じる。
- 最後の1km以前で事故が起きた場合競走は中止し、5分以内にコミッセールパネルが計算し指定したそれぞれの位置から再スタートし、残りの距離を競走する。
- 最後の1km以内で事故が起きた場合のうち、先行競技者が事故にあった場合には結果を確定し、先行競技者を勝者とする。先行していない競技者が事故にあった場合、先行競技者は競技を継続しタイムを計時する。
- 2回の不正スタートをした競技者は敗者となる。
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- 2・3・4番手の選手も不正スタートの対象となる。
- 予選中の事故
- 最初の30m以内の場合、両チームとも直ちに再スタートする。
- 最初の30m以降は1名が関与した認められる事故であるならば
- 3名でレースを続行する
- 1周以内に停止し再スタートする のうちいずれかの選択ができる。
認められない事故の場合そのチームは3名で競技を続行しなければならない。
- 事故後の再走行中に事故(認められる事故であろうとなかろうと)にあったチームは、3人未満で競技を続けることはできず、失格となる。
- 順位決定戦中の事故
- 最初の半周中は、予選に準じる。
- 半周以降は事故について考慮されず各チームで3名の競技者がいる場合は競技を続行し、3名が残っていないチームは競走を中止し、順位決定において最下位とする。
- 相手に追いつかれそうになったチームは、先頭交代を禁止し、通過するまでトラックの最下部(スプリンターレーン内)に留まる。予選においては最終周回以前に、追いつかれたチームは失格とする。
- 各チームの競技者は1mの横間隔をおいてスタートライン上に横一列に並ぶか、スタートラインに対して45度の斜め線上に並ばなければならない。
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- 各競技者は必ず1周ずつ先頭を走る。また、一番内側の競技者は最初に先頭を走らなければならない。先頭を走るべき競技者は周回終了後、外側に離脱する。その離脱位置がスタートフィニッシュラインより15m手前であった場合、あるいは15mを過ぎていても離脱しない場合、また、他の競技者を押した場合には当該チームは降格となる。
- 同タイムの場合、最終周回で良いタイムを出したチームが勝者となる。
- 事故の取り扱い
- 予選において事故があった場合、当該チームは予選最後に再スタートをする。
- 相手チームの事故により走行を妨げられたチームは、コミッセール・パネルの裁定により予選の最後に再スタートが認められ得る。
- 2回目の走行時で事故があった場合、そのチームは除外される。
- 1/2決勝以降のレースでは1回目は競技を中断し再スタートする。2回目の走行中に事故が起こった場合、当該チームは降格となる。
- 各チームの競技者は1.5から2mの等間隔でスタートライン上に横一列に並ぶか、スタートラインに対して45度の斜め線上に並ばなければならない。
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- スタート位置
- 競技手順
- 1周の競技外周回後、号砲を鳴らしフライングスタートにより競技を開始する。
- 中間と最終スプリントおよび周回獲得による得点により順位を決定する。
- 最大の集団に追いついた競技者には20点を与える。主集団より1周回遅れた競技者は20点を差し引かれる。
- 最終成績は、得点で優劣がない場合最終スプリントの順位で決定する。
- 中間・最終スプリントのときに追いつきが発生した場合も、追いついた競技者に20点を与え、スプリントにおいて与えられるポイントは、後方あるいは、集団の前方の競技者に与えられる。
- 周回遅れとなった集団から離れた競技者は、失格とはならないが順位は与えられない。また、他の競技者に先頭を引くなどの助力を与えてはならない。
- 1周回あるいはそれ以上遅れた選手は競走から除外される。また、競技者間に共謀があると認められた場合1回の警告後、失格とする。
- ニュートラリゼーション(競技への復帰)
- 認められる事故が起きた場合、その競技者に1300mに近い周回数までのニュートラリゼーションを与える。走路への復帰にあたっては、その競技者が事故前に占めていた位置から再開する。(333.33m走路:4周、400m走路:3周、500m走路3周)
- ニュートラリゼーションを与えられた競技者は、最後の1kmの間にトラックに戻ることはできない。
- 333.33m走路では最終7周以内、400m走路では最終5.5周以内、500m走路では最終5周以内で認められる事故にあった競技者は、競技に復帰することができないが、事故前に獲得または失った周回および得点に基づいた成績を与える。その他の完走しなかった競技者は最終成績に含めない。
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- 競技は1回戦・敗者復活戦・2回戦・決勝の順に行う。
- スタート位置は抽選によりホーム側中央線にスプリンターレーンを空けて横一列で並ぶ。
- 抽選で1番となった競技者は他に追走者がいない場合、直ちに少なくとも最初の1周回はペーサーを追走しなければならず、これを行わなかった場合直ちにレースを中止し、その競技者を除外する。再スタートにあたっては、2番となった競技者が直ちにペーサーを追走しなければならない。
- ペーサーの後方に位置する間に、1ないし数名の競技者が違反あるいは反スポーツ的行動をした場合には競技を停止し、違反競技者を除外して再スタートする。
- 競技はスプリント規則に準じて行う。ペーサー離脱前、選手はペーサーの後輪後端を追い抜いた競技者は失格となる。最終スプリントにおいては、各選手はフィニッシュラインまで、そのレーンを保持し相手選手の追い越しを妨害したり、落車を招いたり走路外に押し出したりする押圧行為は失格の対象となる。
- 周回数と ヘ ゚ ー サ ー離脱位置
- 周長333.3mのトラック:6周[離脱位置:2周前]
- 周長400mのトラック:5周[離脱位置:1.5周前]
- 周長500mのトラック:4周(特別規則)[離脱位置:1.5周前]
- 事故の取り扱いについて
- スタート半周以内の事故については直ちに再スタートとする。
- ペーサーがトラックを離れる前に事故が起こった場合、再スタートを行う。
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- スクラッチは定められた距離(予選6km、決勝8km)を走り、フィニッシュ順位を競う個人種目である。
- スタート隊形は大会特別規則で示す。
- 主集団に追いつかれた競技者はただちにトラックを離れなければならない。
- 最終順位は獲得周回を考慮に入れて、最終スプリントで決定する。
- 競技の最終周回はベルにより示す。
- 認められる事故にあった競技者には1300mに最も近い下記のニュートラリゼーションを与える。
(333.33m走路:4周 400m走路:3周 500m走路:3周)
ニュートラリゼーションを与えられた競技者は、最後の1kmの間にはトラックに戻ることはできない。この場合の競技者は完走扱いとしない。完走しない競技者には順位を与えない。
- 集団落車があった場合は競技を中断する。コミセールは全距離を再スタートするか、落車時の状況から残り距離を再スタートするかを決定する。悪天候における競技中断についても同様に適用する。
- 全国大会における決勝進出者の人数は、15名から18名を標準とする。
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- 競技規則はワンディロードレースの規則条項に類推して適用する。<第28条9>
- 全ての競技者は、相互に飲食料、工具、部品等の提供、交換等の協力をすることができる。タイヤ、自転車の提供・交換・集団から遅れた選手を待つことは同一チーム内のみ許される。<第85条3>
- 関門において、先頭集団(8位通過選手)から制限時間以上遅れた選手は失格とする。この時間は監督会議で連絡する。<第85条26>運用
- スタート位置は、前回大会入賞者を優先する。
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◎ 下記の項目以外は、すべて全国高校総体確認事項に準ずる。
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- トラック・ロードとも男子と同様の高体連へ登録されたジャージとする。
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(1)男子スプリント
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- 200mタイム・トライアルにより上位12名を選出する。
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別表 トラック・レース 自転車寸法・ギア比 等チェック対象者選出方法
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予選 シード数、組およびランダム数名
1/2決勝・順位決定戦 ランダムで数名
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予選 シード数組およびランダム数組の内数名
順位決定戦 各チーム数名
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方 法
- 当該種目終了後、直ちにフィールド内の任意の場所でチェックを行う。チェックの拒否および違反者(チーム)は失格とする。
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