H29全国高校女子合宿
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■1日目(H30/01/06)
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全国高体連女子トラック合宿が1月6日(土)より9日(火)まで伊豆ベロドロームで行われた。 この合宿は今回で4回目であるが、全国から選考した19名の女子選手と、高体連専門部スタッフおよびトレーナー計9名で、3泊4日の日程で行う。 合宿では普段は走る機会が少ない室内250m走路を使用しながら、集団走行や先頭交代などの基本技術を中心に、競技レベルの向上を目的として行う。 また今回の合宿は(公財)JKAから支援をいただいて実施している。 3月末全国選抜大会に向けて基礎体力や走行技術など各自の競技力向上につながることを期待したい。 |
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■開講式 … 14:30〜 宿舎となるサイテルの研修室で開講式を行った。全国高体連専門部の中梶理事長、強化育成部会の大野部会長長よりこ合宿の意義・目的について話があり、その後スタッフの紹介、今後の日程について説明を行った。 |
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■パワー測定 … 15:00〜 日本競輪学校内にある測定室でパワー測定を行った。 パワーマックス測定は、ワットバイクで6秒×2本、30秒×1本行い、各自全力でこいだ時の出力(W)を記録した。 |
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■ガールズケイリン紹介 … 17:00〜 (公財)JKA広報の方よりガールズケイリンのPRをしていただいた。 仕事としての競輪の魅力や実態について詳しく説明いただいた。将来、目指している選手もいるようで、興味津々と話を聞いていたようだ。 |
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■夕食・ミーティング・講習… 18:30〜 合宿で食べる最初の食事である。初対面の選手どうしであるが、会話も徐々にはずんできたようだ。メニューは高タンパクでボリューム満点のものだった。 夕食をとった後、ミーティングと講習を行った。講習の内容は、アンチ・ドーピングについてで、全国高体連自転車専門部の河田総務部会長に話をしていただいた。 自転車競技の成年男子選手に、国体開催で初のドーピング違反がでたこと、使用していたサプリメントに禁止物質がごく微量誤って混入していたことが確認され、処分期間が短くなったことが紹介された。知らなかった選手も多くいたようだった。 また、今若者の中に、カフェイン中毒が急増しており、過剰摂取による吐き気、意識低下で救急搬送が増えているという話を紹介。 カフェインはドーピング禁止物質ではないものの、その摂り方には注意が必要だ。 選手の中にもレース前などエナジードリンクやサプリメントとしてカフェインの錠剤を飲んでいるケースも多くあり、一度に摂取する量には十分注意が必要。 ぜひ身近な問題としてとらえて欲しい。 |
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■2日目(H30/01/07) | ||
■起床・体操・朝食・・・7:00 体調を確認して、体操を行い、朝食を摂った。 |
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■心理学講習・・・9:00 午前中は順天堂大学の山田泰行先生による心理サポート講習で、「かっこ悪く勝つためのサイエンスミーティング」と題して、世界で戦うためにメンタルを強化する方法について講義をうけた。 用意された質問に答え、点数化してチャートにしてみる。 そして自分がどのようなタイプの人間であるか理解した。 つぎに心理的競技能力ランキングで、勝つためにはどのようなメンタルが必要か、順位付けしてみた。 選手たちは普段あまり考えたことのない分野の話であったため興味深くきいていた。 |
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■トレーニング(333m走路)・・・14:30 午後からは日本競輪学校の333m走路に移動してトレーニングを行った。合宿に入って最初のバンク練習である。 2班に分かれての周回練習、1班3〜4人に分かれてのスピード練習を実施した。 集まったメンバーで最初の集団走行練習なので、走行の仕方や交代のタイミング、スピードのコントロールなど説明をていねいにして慎重に開始した。 晴れているものの、真冬の冷たい風が吹くコンディションであったが、寒さにめげずみんな元気にトレーニングに取り組んだ。 |
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■トレーニング(ベロドローム250m走路)・・・17:00 会場を移動して、室内250m走路でトレーニング。 250m走路が初めての選手もいるため、木製バンクの特徴、走行上の注意点、トレーニング内容について、丁寧に説明をして開始した。 まずは木製バンクになれスピードが出せるようになることだ。周回練習を中心にトレーニングを実施した。 ■夕食・・・20:00 |
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■3日目(H30/01/08)
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■起床・体操・朝食・・・7:00 体調を確認して、体操を行い、朝食を摂った。 |
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■トレーニング講習会 中村智洋氏(青森県スポーツ科学センター)を講師に迎え、効果的なウエイトトレーニングの方法について講義をしていただいた。 講義のまとめ 1)筋肥大を目的とした場合、筋肉を疲労させるために、しっかりと追い込むオールアウト方式を1〜3セット行うのがよい。 2)筋力アップを目的とした場合は、高負荷のトレーニングが望ましい。 3)パワーアップを目的とした場合は、力と速度をバランスよく組み合わせるために60〜80%1RMの負荷で行うことが望ましい。 その後、体育館に移動してウエイトトレーニングを実施。ウォーミングアップ後、ベンチプレス、スクワットを中心に基本フォームを確認しながら繰り返し実施した。 |
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■トレーニング(室内250m走路)・・・17:00 施設予約の関係もあり、今日も夕方からのトレーニング開始となった。 昨日につづいて2回目の250m走路でのトレーニング。 だいぶん慣れてきたようだ。少人数編成での周回練習のあと、TS形式でフライングで加速し、スピードを維持する練習を実施。走路になれ、力を出せるようになることと、左右にぶれずまっすぐ走行できるようになることを目指した。 短い練習時間であったが、250m走路での走行技術を向上できたようだ。 |
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■4日目(H30/01/09) | ||
■トレーニング(日本CSC体育館)・・・9:00 合宿も最終日となった。昨日につづき、ウエイトトレーニングを実施。基本動作をしっかり身につけて学校のトレーニングにいかしてもらうようベンチプレス、スクワットを中心に繰り返し実施した。
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■清掃・閉講式 ベロドロームの清掃を分担して行い、昼食後、閉講式を行った。 最初は不安な面持ちで集まった選手たちであったが、合宿を終えた充実感と達成感がみられた。 今回の合宿では普段の練習と違い、女子だけのメンバーで練習できたこと、室内250m走路を走行できたことがいい経験になった。 また、自転車のトレーニングだけでなく、メンタルを強くすることや、ウエイトトレーニングで筋力をアップさせることの重要性も学んだ。そして合宿を通して自らの課題もみつかった。 合宿後は各学校での練習に戻るが、さらにレベルアップして、春の選抜大会で再会したい。参加した選手・スタッフの皆さんお疲れ様でした。 またご支援いただいたJKAの皆さんありがとうございました。 |
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この事業は競輪補助金で運営されています
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