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第2回全日本ステージ・レースin いわて レポート

【第4ステージ】

 9月5日(日)、いよいよ最終の第4ステージを迎えました。今日は雲一つない快晴で、岩手山が本当に綺麗です。今日のコースは、昨日使用した岩手山パノラマラインコースをショートカットする1周12.6kmのコースで、女子は4周回と0.4kmの取付け道路を加えた50.8km、男子は8周回と0.4kmの取付け道路を加えた101.2kmで行われます。男子のレースでは、第3,6周回終了時に中間スプリントを設定し、その1〜3位の競技者に、3-2-1秒のタイム・ボーナスが与えられますが、女子のレースでは中間スプリントの設定はありません。さらに、男女とも最終スプリントにおいては10-6-4秒が1〜3位の競技者に与えられます。この日もとても暑く、昨日と同様に選手の体調面を考え最終周回以外は補給が認められることになりました。スタートは男女ともパレードスタートで、一定の距離の間はニュートラルとなりコミッセールの合図で正式スタートとなります。8:00に男子、8:01に女子がスタート地点の岩手山焼走り国際交流村前をスタートしました。

 女子の部は、リーダーの福本選手(JCF強化育成チーム)がこのままリーダージャージを守れるか、それともトップとのタイム差が少ない西選手(ナショナルチーム)、森本選手(ナショナルチーム)、上野選手(鹿屋体育大学チーム)の逆転があるかが注目されました。しかし、ここは経験豊富な森本選手やそのチームメイトがレースをコントロールし、最後は森本選手と上野選手の2名のゴール勝負となり、これを森本選手が制し優勝、僅か3秒差で上野選手が2位、メイングループのゴール勝負を制した明珍選手(JCF強化育成チーム)がトップと1分31秒差の3位となりました。リーダーの福本選手は明珍選手と同タイムのメイングループでフィニッシュしました。

 男子の部は、第1ステージ優勝の徳田選手(京都府北桑田高校)をはじめトップとタイム差のある選手が積極的に動き、何度も集団からの逃げはあったもののどれも決定的とならず推移した。しかし、ラスト3周回あたりで逆転トップを狙う佐々木選手(関東高体連選抜3年)や、清水選手(東京都高体連選抜)、中里選手(埼玉県小松原高校3年)、池部選手(九州高体連選抜3年)、西村選手(関東高体連選抜1年)の5名の逃げが決まり、この中にリーダーの石橋選手(青森県高体連選抜3年)は含まれておらず石橋選手は苦しい展開となりました。そのまま5名はメイン集団とのタイム差を広げ、ラスト1周回では2分近くのタイム差がついていました。そのまま5名の選手はフィニッシュに向かい、やや佐々木選手が遅れ4名のゴール勝負を池部選手が制したかに見えましたが、フィニッシュ手前の違反から降格となり清水選手が繰り上げ優勝となりました。2位は同タイムで中里選手、3位も同タイムで西村選手となり、佐々木選手はトップから8秒差の5位となりました。リーダーの石橋選手はメイン集団でフィニッシュし、トップと2分51秒差の20位でした。

 この結果、第4ステージ終了時点でタイム・ボーナスを加えた個人総合成績は、女子の部では森本選手(ナショナルチーム)が逆転で優勝、18秒差の2位に上野選手(鹿屋体育大学チーム)、リーダーの福本選手(JCF強化育成チーム)はトップと1分24秒差の3位となりました。しかし、総合3位となった福本選手の活躍は、今後に大いに期待を持てる内容だったと思います。男子の部では佐々木選手(関東高体連選抜3年)が逆転で優勝、1分22秒差の2位に清水選手(東京都高体連選抜3年)、トップと1分30秒差の3位に池部選手(九州高体連選抜3年)が入り、リーダーの石橋選手(青森県高体連選抜3年)はトップと2分29秒差の5位となりました。また、第4ステージ終了時点の団体総合は、女子の部はナショナルチームが1位を守り、1分41秒差でJCF強化育成チームが2位、トップと6分32秒差で鹿屋体育大学チームが3位となり、男子の部は関東高体連選抜が1位を守り、5分34秒差で四国高体連選抜が2位、トップと6分54秒差で宮城県高体連選抜が3位となりました。競技終了後、岩手山焼走り国際交流村駐車場特設ステージで閉会式並びに表彰式が行われ、団体総合1位〜3位、個人総合1位〜3位にメダルと副賞が、個人総合優勝者にリーダージャージが授与されました。さらに男子の部の総合優勝監督賞が、団体総合優勝チームである関東高体連選抜・山本監督に授与されました。


男子スタート

岩木山の望む男子スタート

女子スタート

男子パレード風景

岩木山に向かうコース

第4ステージ優勝 清水選手

第4ステージ女子優勝 森本選手

団体表彰

団体総合時間優勝
関東高体連チーム

女子団体表彰

女子団体時間優勝
ナショナルチーム

個人総合時間表彰

女子個人時間表彰

男子団体総合優勝監督 山本先生
【総括】

 今年で2回目となるこの大会は、本当に天気に恵まれ大きな事故も無く、また無事に終了出来たことは地元八幡平市の協力や運営に当たった地元の関係団体の努力と感謝しています。レース運営も昨年以上にスムーズに行き、コースも大変素晴らしく、ジュニアの参加者も100名を数え大会としては本当に成功であったと思います。ジュニアのステージ・レースとしては国内唯一の大会であり、今後この大会がさらに発展するように全国高体連自転車競技専門部としても協力をして行きたいと思います。最後に、この大会の経験を生かし今後世界で活躍する選手が出ることを期待しています。

全国高体連自転車競技専門部 理事長  坂井田 米治